藤井棋王は「こちらが早めに動く形になったが、昼食休憩前の一手が甘い手で、そのあとは増田八段にうまく指されてしまって苦しい局面が続いていたと思う。終盤も難しくてよくわからないまま指していたが、桂馬を打ったあたりで攻めの形ができたのかなと思う」とコメント。「本局は時間配分を含めて課題が残るところもあったかなと感じているので、そのあたりをしっかり振り返って第2局以降に活かしていきたい」と次戦を見据えていた。
また初めてのタイトル戦の舞台を黒星で終えた増田八段は、「中盤あたりまではかなり戦えていると思っていたが、終盤は差がついてしまった。やはり藤井棋王との差を感じた。(第2局まで)少し期間が開くのでその差を練られたらと思う」と語った。
この結果、藤井棋王がシリーズ先勝。防衛3連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。現在、王将戦七番勝負と並行して本シリーズに臨む藤井棋王だが、多忙を極める中でも白星を着実に積み上げ通算勝利数は396勝とまもなく大台の通算400勝が迫っている。藤井棋王がいつこの記録を更新するのかにも大きな注目を集めることになりそうだ。
注目の棋王戦第2局は、2月22日に石川県金沢市の「北國新聞会館」で予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




