この怪力が発揮できれば、もう心配いらない。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」2月3日の第2試合はEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)がトップ。混戦で迎えた南場の親番で怪力を込めた親跳満のツモが炸裂した。
第1試合は軍師・勝又健志(連盟)が大きなマイナスを抱える3着。まだ試合数はあるとはいえ、レギュラーシーズン突破へ向けて1節も無駄にはできない。そんな状況で登板したのが松ヶ瀬だ。当試合は起家からTEAM雷電・萩原聖人(連盟)、松ヶ瀬、U-NEXT Pirates・仲林圭(協会)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)の並びでスタートした。
松ヶ瀬は東1局、親の萩原に1500点の放銃。その後もリーチを打てる局面が訪れず、仕掛けを駆使するもアガリには結びつかない苦しい状況が続いた。戦況が変わったのはラス目からの脱却を図る南1局だ。松ヶ瀬はマンズの混一色をテンパイ。發と中膨れの八万というシャンポン待ち。手替わりもあるため慎重にダマテンとすると、八万が萩原から打たれて5200点のアガリを得た。
南2局、松ヶ瀬の巨砲が火を噴いた。仲林の先制リーチを受け、後手を踏みつつ迎えた11巡目。2・5筒待ちのテンパイを組むと、超危険牌の6索を切り追っかけリーチだ。「これいきたい!」「いけー!がせ!」「りっち」「曲げるに決まってる」「さあさあ」とファンの盛り上がりも背に、松ヶ瀬が轟音を響かせながらツモり上げたのは2筒だ。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・ドラ・裏ドラの1万8000点が成就。たった2局でダントツ状態となった。
次局も2900点(+300点)をアガってダメ押しとすると、終盤は繊細な守備力を活かして逃げ切った。松ヶ瀬はこれで個人3勝目。激戦の疲れか、ややハスキーな声でインタビューを受けた松ヶ瀬。まず決定打となった南2局を「オリる局面でもなかったですし、腹を括って全部ぶつけようと思っていた」と語り、狙い通りの親跳満となったことには「うまくいってよかったですね」。
激戦を振り返る松ヶ瀬



