この3要素をさらに際立たせているのが、空間把握能力だ。33分、敵陣10メートルラインを少し過ぎたあたりで密集からボールを持ち出すと、相手のディフェンスラインが崩れた一瞬の隙を逃さず、スルスルと選手間を走り抜けてビッグゲイン。たまらずデュポンに多くの選手が捕まえに行こうとする中、トライラインまであと5メートルといったところで、右サイドにいたWTBテオ・アティソグベに、ふわりとラストパス。受け取ったアティソグベも、あとはトライゾーンにボールを置くだけという、完璧なプレーとなった。
これには元日本代表の斉藤祐也氏も「ラン、スピード、強さ、最後の判断力。パスも素晴らしい。上から見ているようにスペースが見えている」と大絶賛。地元スタジアムも、流れるような動きからトライを生み出したデュポンに対し、大歓声を送り続けていた。
(ABEMA/WOWSPO/ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ)


