12-19とイタリア代表が7点を追う場面、その瞬間が訪れた。イタリア陣内、10メートルラインと22メートルラインの中間地点でボールを回していたスコットランド代表だが、うまくリズムが合わなかったのか、左サイドにボールを展開したものの、どことなくちぐはぐ。すると若干、パスタイミングをためたことが逆に失敗だったのか、バックスラインの間に入り込んだブレックスの懐に、そのままパスを放り込む格好になってしまった。
これにはインターセプトしたブレックスも少々びっくりした様子だったが、千載一遇のチャンスに無人のスコットランド陣内を全力疾走。そのままトライゾーンに飛び込んだ。スコットランド代表ファンからすれば、押し込んでいるチャンスから一転しての痛恨失点だっただけに、しばらくスタジアムのどよめきも止まらなかった。
(ABEMA/WOWSPO/ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ)


