将棋の藤井聡太王将(竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第74期ALSOK杯王将戦七番勝負」第3局が2月5日、東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で始まった。両者は、前日に立川市内で行われた前夜祭に参加。勝負所となる第3局への意気込みを語った。
シリーズの序盤戦を2連勝で駆け抜けた藤井王将。若き絶対王者にとって、この地は3年前に渡辺明王将(当時)に勝利し、王将奪取を決めた思い出の場所でもある。前夜祭では「私にとってなじみの深い対局地のひとつになっている」とあいさつ。「(シリーズで)先手と後手で1局ずつ指して課題があると感じているので、それを活かして対局に集中して良い内容の将棋を指せるように全力を尽くしたい」と意気込んだ。
一方、永瀬九段にとっても立川は“好相性”の地だ。第70期七番勝負挑戦時には、渡辺王将に3連敗を喫し背水の陣で立川入りしたが、この地では白星を飾ることに成功。今シリーズでも2連敗で本局を迎えたとあり、「今回も同じような状況。一生懸命戦って、皆さまに1局でも多く見ていただけるようにしたい」と語った。
また、永瀬九段は『オーベルジュ ときと』での対局は初となる。“オーベルジュ”は“宿泊のできるレストラン”を意味するが、「タイトル戦を戦うと体重が減る方が多いと聞きますが、私はかなり増えてしまった(笑)。今回はできるだけ量を控えて、カロリーを少し控えたいと思っております」と語り、会場のファンからも笑いが起こっていた。
「王将戦」第3局開始 藤井七冠に永瀬拓矢九段が挑む





