将棋の藤井聡太王将(竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第74期ALSOK杯王将戦七番勝負」が2月5日、東京都立川市の「オーベルジュ ときと」で第3局1日目の対局を行い、手番の藤井王将が78手目を封じて指し掛けとした。あす6日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
立川市内の「オーベルジュ ときと」を舞台に争われている本局は、永瀬九段の先手で「角換わり」の出だしに。腰掛け銀模様の進行となったが、藤井王将は右玉を志向。序盤から細かな工夫がちりばめられており、最先端のねじり合いが繰り広げられている。
序盤戦の指し手は早く、1日目の午前中までに60手まで進行。この時点で挑戦者の構想を離れたか、これまでの2局とは異なり永瀬九段が多く持ち時間を消費していた。藤井王将の敵陣への角の打ちから局面は激戦へ。しっかりと自陣を引き締めた後手に対し、先手も本格的な戦いを見据えて攻撃の準備を整えていた。
午後6時、立会人の青野照市九段(72)が封じ手の定刻となったことを告げたが、手番の藤井王将は天井を見上げるなど考慮を続行。4分後に封じる意志を示し、指し掛けとした。封じ手の考慮時間は48分。
高難度の中盤戦が繰り広げられる第3局だが、封じ手の局面での形勢は互角と見られている。藤井王将が3連勝で防衛4連覇に“王手”をかけるか、永瀬九段が待望のシリーズ初勝利を飾るのか。あすの再開後からの戦いからも目が離せない。第3局2日目は、6日午前9時頃に再開が予定されている。
持ち時間は各8時間の2日制。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲永瀬拓矢九段 4時間24分(消費3時間36分)
△藤井聡太王将 4時間17分(消費3時間43分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)
藤井聡太王将が防衛に“王手”かけるか 永瀬拓矢九段がシリーズ初勝利飾るか 注目の立川対局再開/将棋・王将戦第3局





