■透析は「延命治療」か
透析患者の緩和ケアとして、CKM(保存的腎臓療法)に注目が集まっている。日本腎臓学会などの情報によると、末期腎不全の患者が透析や移植を選択しない、透析を中止したい場合に、身体的・心理的苦痛の軽減のために実施される保存的な治療を指す。
透析は延命治療なのか。パックンは、「“延命治療”と聞くと酸素吸入器などをイメージするが、それとは違うのではないか。僕の知り合いの糖尿病患者も、インスリン注射をしないと命に関わるが、延命治療とは言わない。『僕の生活スタイルだ』と主張している」と投げかける。
一方で、Miiさんは「“延命治療”だと思っている」立場だ。「透析しなければ2週間程度で終わる命を、数珠つなぎのように延ばしてもらっている。若い世代で透析を始めれば、20〜30年と仕事を続けられる人もいる。社会保障として、とてもありがたく感じている」と感謝する。
柏原氏は今の取り組みとして、「高齢化や合併症により、血液のシャント(動脈と静脈をつなぎ合わせた血管)が閉塞するなど、透析をやめなければいけない、もしくはやめたい人がいる。そうした人々への緩和医療として、CKMのマニュアルやガイドライン作りを行っている」とした。(『ABEMA Prime』より)
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