次に起きたのは“ポロリ”に見えるシーン。フランス代表のFW陣がラインでボールを受けて走っていたが、選手の1人がHOのペアト・モーヴァカが、背中側にいたフォローの選手に、ノールックでパスをしようと試みたが、これがうまくいかずボールがグラウンドに転がってしまった。
ただし不幸中の幸いか、このルーズボールを拾ったのがチームのエース、SHのアントワーヌ・デュポンだ。左サイドに大きく走り込み、WTBダミアン・プノーにパスすると、そのプノーは左タッチラインぎりぎりにゴロキック。これを大外にいた21歳の新鋭WTBルイ・ビエル=ビアレがキャッチし、そのままトライエリアに飛び込んだ。
目まぐるしい展開から生まれたトライには、フランス代表の各選手が大興奮。イングランド代表ファンで埋まったスタジアムも、一体何が起こったのかというようにしばらく騒然としていた。
(ABEMA/WOWSPO/ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ)


