瀬戸熊は東1局1本場、多井からタンヤオのみの1000点(+300点)を獲得。東2局では松ヶ瀬に2000点(供託1000点)を振り込んだものの、東4局では九万を暗カンした後にリンシャン牌でテンパイさせると、迷わずリーチをかけてリーチ・ドラ・裏ドラ2の親満貫・1万2000点を奪取した。これでトップ目の多井に200点差まで迫ると、南1局では醍醐が早々にダブ南を鳴く中、配牌からドラで自風牌の北が対子だった瀬戸熊はチーを宣言して、珍しく北の後付けでチョイス。数巡後、その北が醍醐から捨てられ、北・ドラ3の満貫・8000点が完成した。この一撃で多井を抜いた瀬戸熊は、そのまま逃げ切り。会場をチームカラーに染めると、喜びを噛み締めた。
2月7日の第2試合に続く連勝で、個人5勝目。この時点で、チームのポイントもプラス134.0ポイントと、ついに100ポイントを超えた。試合後、瀬戸熊は「そこを突破できたのは嬉しいですね」と笑顔。一方で、「終盤になってくると、今までと違うくらいプレッシャーがかかるなと思いました」とし、「内容的には最良の結果ではなかったですけど、本当はスカッとしたトップがよかったですけど…」と反省を口にした。「ようやく念願の3ケタを達成しました。ただ、ここが最後ではなくて、ここからもまだ20試合あるし、まだ上も下も分からない状況なので、しっかりと1ポイントでも積み重ねられるように頑張ります」。悲願の優勝に向けて、頼れる兄貴が卓上で暴れ回る。
【第1試合結果】
1着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟) 3万2600点/+52.6
2着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU) 2万6300点/+6.3
3着 セガサミーフェニックス・醍醐大(最高位戦) 2万3000点/▲17.0
4着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU) 1万8100点/▲41.9
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)





