将棋の藤井聡太王将(竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第74期ALSOK杯王将戦七番勝負」が2月15日、大阪府高槻市の「摂津峡花の里温泉 山水館」で第4局1日目の対局を行い、手番の永瀬九段が72手目を封じて指し掛けとした。あす16日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
関西将棋界の新たな本拠地となった高槻市を舞台に争われていう注目の第4局。シリーズは藤井王将が開幕から3連勝を飾っており、早くも防衛に“王手”をかけている。本局に勝利した場合、4連覇が決まるとともに谷川浩司十七世名人(62)が保持するタイトル獲得数27期に並び、歴代5位に。この一番で決着を付けるのか、後がなくなった永瀬九段が踏ん張るのか、目の離せない戦いが繰り広げられている。
藤井王将の先手で始まった本局は、角換わり相腰掛け銀の戦いに。永瀬九段の工夫に対し、藤井王将も負けじと対応して互いの研究がぶつかり合っている。持ち時間をたっぷり使って深く読みを入れる藤井王将に対し、永瀬九段は時間の消費を惜しむように指し進め、昼食休憩時点での消費はわずか18分。午後は長考合戦となったものの、一時は両者の持ち時間の差が約3時間ほど開く場面もあった。
午後6時、立会人の谷川十七世名人が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の永瀬九段はすぐに封じる意志を示し指し掛けとした。封じ手の考慮時間は27分。
角換わりを得意とする両者が見せる最先端の将棋は、難解な中盤を経て、終盤の入り口の局面を迎えている。しかし、形勢は互角と見られており、激戦が見込まれる2日目の戦いから先に抜け出すのはどちらか。大きな期待が高まっている。
持ち時間は各8時間の2日制。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太王将 3時間35分(消費4時間25分)
永瀬拓矢九段 5時間3分(消費2時間57分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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