そんな中で、古溪さんはTikTokなどに活路を見いだした。「宗教者こそ、一番トレンドに敏感である必要がある。西遊記の三蔵法師も、口伝で広めるのには限界があるから、馬に乗って教えを広めた。その“馬”がスマートフォンに変わっただけだ」。

 技術進歩にともなって、僧侶の心構えも変化しつつある。「神聖さを大事にしてきたゆえに、距離が遠くなりすぎて、不要論が生まれた。『お寺に来なさい』ではなく、僧侶が娑婆(しゃば)に出ていく感覚があるか。必要じゃない僧侶は淘汰される。『相場はお気持ちで』は、令和の時代にフィットしない」。

 薄井氏は「“葬式・僧侶不要論”とは言うが、現状は約9割が、仏式の葬儀をやっている。言葉では『僧侶は要らない』と言っていても、やっぱりいないとしっくりこない。しばらく不要論は続くかもしれないが、そこは僧侶の努力次第だ」との見通しを示した。
(『ABEMA Prime』より)
 

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無宗教だから?“葬祭不要論”その背景は TikToker僧侶と考える
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