松原氏がアクセンチュアやマイクロソフトを経て立ち上げた同社は、AIでのCRM(顧客関係管理)のサービス開発で日本トップを走る。「“攻めのIT”と“守りのIT”がある中で、うちは経営戦略につながる攻めのITに位置づけられる。新製品の開発やお客様が望むものの提供、満足度を上げる、なんなら売らなくても売れる会社にするように支援する仕組みだ。一方、守りのIT投資はデジタライゼーションと言われること。前者に投資をすればGDPが上がるというデータは出ているが、日本は投資額こそ上がっているものの、GDPは変わっていない。つまり、無駄遣いしている」と苦言を呈する。

 さらに、「IT業界に大手企業がいたら邪魔な存在だ」との見方も示す。「日本は大手企業がすべて握ってしまうが、それでは変化がない。マイナ保険証も古いテクノロジーで作られているから、未だにセキュリティリスクがある。東京を中心とする大手企業がやっているから情報が古く、老衰が原因だと思っている。政治家の方もそれを全く理解されていない」とした。

「政治家たちがITをわかってないのが大きな問題」別の経営者が苦言
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