癒し系棋士が見せた劇的勝利がファンを大興奮させた。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ2位決定1回戦・関西B 対 九州が2月22日に放送された。関西Bの大石直嗣七段(35)は、副将戦で鮮やかな即詰みを発見し逆転勝利。解説棋士が言葉を失うほどの華麗な勝ち方を披露し視聴者を沸かせた。
初手合いとなる大石直嗣七段(35)と佐々木大地七段(29)の激突となった第4局の副将戦。関西Bはこれまでに3勝0敗とあり、大石七段は「勢いに乗って頑張りたい」と気合十分。先手番となった本局に、宣言通りの矢倉を志向した。相手の佐々木七段は最新型にも明るいとあり、序盤から細かな駆け引きが繰り広げられていた。
佐々木七段はじりじりと模様を広げてペースを掌握。フィッシャールールでの豊富な経験値を活かして大石七段を追い詰めていった。ラストスパートで先手玉を仕留めるかと思われたが、大石七段は冷静に▲5二と。鮮やかな即詰みを発見し、105手で逆転勝利を飾った。
何が起きた!?大石七段、華麗な逆転の瞬間