向き不向きについては、「基本的に『生きるために働く』みたいな考え方の人間は、多分ハッカーになれない」と説明して、「日本のステレオタイプなみんなが言う働き方はおかしいと思う。『俺いくらだよ』と言っている人に仕事を頼みたくない。結果を出して生み出したもので、自分の働きぶりは決まるのに、中途半端に自分の価値をアピールするという気持ち悪い文化がはびこっている。だからこの国は弱っていると思う」と指摘する。

 一言で“ホワイトハッカー”と言っても、そのランクはさまざまだ。中小企業から大手企業のデータ管理をする「セキュリティエンジニア」は、ひたすらコンピューター言語を監視し続け、ハッキングの痕跡となるバグを見つけるといった、ネット上の「警備員」のような仕事がベースとなる。

 その上にあるのが、ナショナル企業や国防に関わる国家機密情報まで扱う、トップ・オブ・トップのホワイトハッカーだ。今まで存在し得なかった新たなハッキングプログラムを解析し、無効化するといった、まさに0から1を生み出すような作業になるという。

ホワイトハッカーの仕事とは?
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