そして、「これ以上、耐えるのは難しいと思い、こちらから離婚を切り出した。相手が専業主婦で、『仕事と住所が決まるまで待って欲しい』と言われて待っているうちに、弁護士を付けられて、子どもを連れ去られてしまった」と語る。

 警察への通報は「あまり大ごとにしたくなくて、したことがなかった」と明かす。「まず行政の窓口に相談しようと思ったが、住んでいる自治体は女性専用だった。両親にも相談したが、『子どものために頑張れないか』となだめられた。子どもが連れ去られた後、母親と2人にさせることが不安で、児童相談所や警察にも話したが、クレーマー扱いされて、ちゃんと話を聞いてもらえなかった」。

 育児については「子どもは『両親どっちとも離れたくない』と考えていて、私はなるべくそれを尊重したかった。親が離ればなれになっても、子どもは近くにいて、両親を意識できる形で育てたいと話していたが、日本の親権制度では難しく、母親に先手を打たれてしまった」と嘆く。

■男性被害者「弁護士でも警察でも信じてもらえない」
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