アクティブリコールとは?

科学的に効果が高くない勉強法と高い勉強法
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「まず大切なのが『アクティブリコール』です。何だか難しい言葉ですが簡単に言えば勉強したこと・覚えたいことを能動的に思い出す、アウトプットすることがアクティブリコールです。これは練習問題やクイズを解く以外にも『勉強したことをただ書き出す』『暗記カードを使う』『声に出す』『誰かに教えるふりをする』といろいろあります。ただ電車の中で昨日学んだことをできるだけ思い出そうとするというのも立派なアウトプット勉強だと思います」

「僕がやっている白い紙を使った簡単な方法を紹介します。教科書のある章や段落を読み終えたら教科書を見ないで覚えた内容・覚えたい内容を白い紙に書き出していきます。これはチラシの裏とかいらないプリントの裏、何でもかまいません。ノートとして残すわけではないのできれいに書く必要は全くありません。僕は自分でも読めないぐらいの字で書きなぐったりすることもあります。できれば書きながら声に出してさらに誰かに教えているふりをしながらアウトプットすると効果が高いと思います」

「もう一つ効果的な学習方法として紹介したいのは『間隔反復(spaced repetition)』、これは『分散学習』とも呼ばれることがある概念で、ある学習内容をまとめて1回で勉強するよりも間隔を空けて勉強する方が記憶に定着しやすいというものです。例えば10歳ぐらいの子供を対象としたある研究では英単語を同じ日にまとめて勉強した場合と2回に分けて同じ内容をやった場合ではトータルの勉強時間に違いはなかったにもかかわらず5週間後にテストしたら間隔を空けて勉強した子供の方が英単語を覚えていたという結果があります」

 また、覚えにくい単語や年号の暗記方法についても述べている。

「そして最後に勉強していてどうしてもそのままでは覚えにくいものってありますよね。難しい病原体の名前とか年号や数字の羅列ですとかピンと来ない英単語とかそういうものを覚えなければいけない時に僕が使っている記憶の方法を紹介したいと思います。例えば僕は世界恐慌と聞くとウォール街の高いビルから肉がたくさん降ってくる場面を想像してしまいます。なぜなら僕は以前世界恐慌の年号『1929年』を覚えようとした時に『29』というものを『肉』というイメージに変換して株価暴落肉が落ちてくる不穏なイメージを結びつけたからです。日本語では語呂合わせを使う人が多いと思います。個人的には普通の語呂合わせは忘れやすいことがあるので具体的な何か 物とか人に変換することがポイントだと思っています」

 難関試験で結果を出してきた勉強のプロが伝える、説得力のある勉強方法の数々。テンポが良く、20分の動画はあっという間に過ぎてしまう。最後に安川医師はこう締めくくっている。

「これからAIの時代になって知識を自分の脳みそに記憶することは今ほど必要ない時代になるかもしれませんが、それでもある程度自分の頭の中に知識を蓄えること何か新しいことを学ぶことはいつの時代でも重要になると考えています。今回紹介したこと以外にも勉強については大事なこと、例えば睡眠の効果とかがいくつもあります。ただかなり動画が長くなってしまうので今回はこれぐらいにしたいと思います。個人的にはこうした科学的に確立した勉強方法とか記憶術は義務教育で教えてもいいぐらいの内容だと感じています」

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