■お金次第で誰でもOKのリスクは?

ゴールドカードのリスク
拡大する

 トランプ氏といえば、海外諸国に高い関税を課し、また国境に壁を作って不法移民を排除するといった政策が目立つところ。ただし、このゴールドカードは金さえ払えば、どこの国の人でも受け入れるというように見える。関係に緊張感が走るロシアであっても、これは認める方向で、プーチン政権に近いロシアの大富豪・オリガルヒについても、トランプ氏は「可能性はある。何人かのオリガルヒを知っているが、とてもいい人たちだ」と、販売の可能性を示している。

 小野寺氏は、国によって対応が異なっていくのではという見解を示している。「アメリカとの関係がよろしい国、よろしくない国というのがある。表向きによくあるところは、それこそ壁を作るだったり、関税を課すだったり。いろいろ出ているが、その関係性によってかなり政策は変わるかなというところは前提としてある」。

 また小野寺氏の耳には、アメリカ国内での反発の声も入ってきている。「移民施策のみならず、いろいろとある。特にニューヨークは反対派が多い。それこそ市民権を渡すことは、ある意味で『血を渡す』ようなところにもなり、それは愚策だという意見もある。一方で、お金を入れる分にはいいのではという声もある」。

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