■元財務官僚「財務省に対するバッシング、批判は増えて、強くなっている」

財務省解体デモの予定
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 このようなデモに対して、財務省はどう感じていたか。元財務官僚で自民党所属の今岡うえき氏は「物価がずっと上がっていて生活が苦しい状況の中で、何か履き口を探している中で、財務省をある意味で悪者にして、デモが起きていると見ている。私の肌感では、これまでより、財務省に対するバッシングというか批判が増えている。私が働いていたのは3年半ぐらい前になるが、その時より強くなっている」。

 ただしデモの対象になることには、思うところがある。「デモは憲法上、保障された表現の自由で、1つの表現活動としてはありうる。ただ、政治が最後は決めているというのは言いたい。おっしゃる通り、増税であったり、予算、法律の原案を作るのは役所であり公務員だが、決定していくのは国会。今回も少数与党になって、いろいろと予算は修正された。財務省が全てを握っていればこうはならない」と、財務省ばかりが矛先になることには疑問を呈した。

■財務省で働く人々の思いは
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