■「彫刻作品は、ふさわしい場所に置くべき」

撤去された裸婦像の事例
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 難波市長は「裸婦像というよりも、彫刻作品は、ふさわしい場所に置くべきだと思う」と話す。「静岡駅前のルノワール像は、バス停のすぐ横に設置されている。もし、ルノワールが生前であれば、その場所に芸術作品が置かれることを望んでいなかったんじゃないか」。

 大西氏は、「空間の中における彫刻は、やはり都市との調和の中に置かないといけない。大きな都市計画、美意識、市民の運動の中で作り上げていく野外彫刻は、非常に素晴らしいことだと思う。静岡の場合についても、1番ふさわしい場所にみんなでちゃんと置いていく。そういう風にやっていただければありがたい」と語った。

 難波市長は「その通りだと思う」と同意する一方で、「公共空間に置くことは、市の予算を使っている。だから、社会的合意がどうしてもいるので、反対意見が色々出てくるわけだ。それを無視して、やるわけにもいかない。その辺りは、芸術との関係というよりも、公的に予算を使うことが良いのか、悪いのかは、もう1つ問題としてはあると思う」とした。

(『ABEMA Prime』より)

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【映像】「裸婦像多い」発言が注目 芸術or卑猥の境界線は?静岡市長と考える公共アート
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