■ネット広告との向き合い方
西山氏は、そもそもネット広告について「需要と供給のマッチングができていることが重要で、求めているものと提供する側がずれてしまっている」ことを問題視する。
「テレビや新聞も、元々秩序がなかった状況から適正化していくことによって長期的に繁栄していった。インターネットの世界も長期的に反映して、長期的に利益を上げていこうとすると適正化しなくてはならない。無法地帯のままであればどこかで衰退するし、事業者も入れ替わっていくことになるので、どこかでバランスしていくことになる」(西山氏)
海野氏は、広告を運用している立場から、「まだ遅いかもしれないが、昔に比べたら徐々に健全化はされてきているのではないか。例えば、InstagramやTikTokもかなり審査が厳しくなってきてる。そういう広告が出せないプラットフォームによって、ルールも変わってくる。そうやって対策はされているので、どんどん健全化されてきれいになっていくのではないかと思う」との見方を示す。
エンジニア・起業家・作家の安野貴博氏は、「いろいろな広告が出てくるのも、我々のアテンションをどんな企業も欲しがっているが故に、それが売り物になってしまっている。それを自分の手に取り戻すには、いかに気を散らさないようにするかが大事だ」とした上で、「iPhoneの設定で画面をグレースケールにすると、肌色成分の多い広告を見ても全然気が散らなくなるというライフハックがある」と紹介した。
(『ABEMA Prime』より)
この記事の画像一覧

