コメ価格は上がりすぎると「コメ離れ」につながる?

コメとパン、どっちが安い?
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 一方で、コメ価格は上がりすぎると「コメ離れ」につながり、農家の持続性に影響をあたえるという。

 総務省の2月の小売物価統計調査から『ABEMAヒルズ』が試算したところ、コメ1杯(コシヒカリ・精米65g)が約57円、食パン1枚(4枚切り)が約45円。1食分をほぼ同程度のカロリーで比較すると、価格はコメが上回る数値となった。

 稲垣氏は「コメが5キロ2000円だったときは1杯25〜26円だった。去年の前半くらいに農水省がコメの需要が増えてきたかもしれない、という見方をしたことがあったが、それはおそらく、小麦価格が上昇する中でコメのほうが安かったからだ。しかし、今はパンを食べた方が安い。となると、消費者はコメをやめてパンに切り替えるという動きが出てくる。実は日本の農家が一番恐れているのはここで、高米価は短期的には嬉しいが、それによって消費者がコメ離れをすることが一番怖い。中長期的にはむしろ農家の経営の持続性が担保できなくなる。この点も考慮すると、5キロ3300円くらいが適当だと思う」と説明した。
(『ABEMAヒルズ』より)

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