「主食のコメですら自給が難しくなるかもしれない」

2050年までの主食穀物需要・国内生産・ギャップの成り行き推計
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 農家の経営の持続可能性を考えたとき、今後に向けてどのような改革が必要なのか?

 三菱総合研究所 研究理事の稲垣公雄氏は「コメ作りをするための機械としては、田植え機とトラクターと稲刈り機の3つは必要で、1000万円くらいはかかってしまう。生産費との比較を見てみると、機械一式で耕作できる20ha〜30haくらいを目指すと利益も出る」と指摘。これまで政策的にも集約化を目指してきたというが、今後を考えると懸念もあるという。

「零細農家の農業を中規模・大規模にシフトしていくことで、一定程度、この15年くらいはうまくいってきた。だが、我々の推計ではこの先それが回らない可能性が高く、主食のコメですら自給が難しくなるかもしれないという見通しをもっている。万が一の時には、小麦を輸入している分もコメを作ることで自給を保つという食料安全保障の姿をしっかり作る必要がある。これから、10年、20年先を見据えた政策のあり方を見直す時期に来ているのは間違いないと思う。農水省としてもそういう取り組みを今始めようとしていると聞いている。消費者として、それをよく見て、『こうしてほしい』『こうすべきだ』という意見を言っていくことが重要になると思う」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)

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