魔神の大物手が炸裂したのは南2局1本場。渡辺の親リーチと白鳥の仕掛けを受けながら、終盤に七対子の發待ちでテンパイ。ドラはないが、七対子には急騰の期待がある。高い手へ放銃すれば、その時点で今期が終わってしまうかもしれない背水の陣。気合を入れてツモった3巡後の牌は、待望の發だった。解説の村上淳(最高位戦)が「裏も乗っちゃえ!」と口にした直後、めくられた裏ドラは2枚ある七万だ。リーチ・ツモ・七対子・裏ドラ2の1万2000点が完成し、渋川は一気にトップ目に立った。白鳥とはトップ・ラスの並びとなり、ファンは「トップラスだぞ!」「渋つよ!」「しぶ!!!」「くっそカッコいいわ」と大騒ぎ。
南4局3本場、迫る白鳥に対して、渋川は678の三色同順、ドラの8筒の片アガリというテンパイを組んだ。しかしその後、持って来たのはアガれない5筒。これはツモ切るしかない。白鳥もまた仕掛けてテンパイ。絶体絶命と誰もが思った直後、魔神は静かにドラ8筒を引き戻した。三色同順・ドラ1の2000点(+900点)を手中に収め、これで個人6勝目。レギュラーシーズン突破を争う最終盤の戦いで、確かな爪痕を残した。
対局後の渋川「なんとか繋がって良かった」■Pick Up
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