■りんたろー。「大好きな人が変わっていくのを目の前で見る苦悩もある」
実際、育児に悩んだ父親たちの思いはどんなものだったか。双子の誕生をきっかけに育休を取得した平松雄一さんは、妻との楽しい育児ライフだったところが、先に妻が仕事に復帰したところで状況が一変した。「1年間、育児休業を取っていた最中は、基本的に超楽しい。妻もずっと一緒にいるし毎日毎日楽しかったが、最後の1カ月くらいに妻が先に社会復帰した。ワンオペになったら、今までずっと楽しかった育児が急に楽しくなくなってきた」。思うように外出もできなくなり、1人で双子の命を預かるプレッシャー、自身も仕事復帰が迫るというプレッシャー、様々なことが重なったことでうつと診断された。
りんたろー。も2023年12月から育休として、芸能活動を一時セーブした一人だ。「僕はすごく恵まれていると思うが、それでも不安があった。アベプラさんも相方(兼近大樹)も、本当に理解があった。2人で話して相談した時も『仕事が減ったらどうしよう』と言ったら『そんなことでなくなる仕事ならいらない』みたいなことを言ってくれたから取れた」と当時を振り返る。「だけど嫌な声は、俺ですら聞こえてきた。これは言えないけど、まだまだ理解は進んでいない。僕はお笑いの現場でめちゃくちゃ面白くなったり、笑えたりするけど、理解のない上司とか職場とかだったらどうなるんだろうという不安はあった」。
■りんたろー。「気づいたら入院していた」
