そして、りんたろー。は昨年12月に体調不良で入院を経験することになる。「育児のうつは性別関係なくあるもの。ホルモンバランスが崩れるというのも、もちろんわかるが、大好きな人がホルモンバランスが崩れることによって、どんどん壊れていく、変わっていく様を目の前で見ているこっちの苦悩もある。赤ちゃんが産まれることで、とんでもない幸せが押し寄せているので、自覚しないつらさみたいなものもある。僕は心からSOSが出ていたのに『大丈夫、大丈夫。絶対できる。俺は全部できるよ、父親ができるよ』と頑張ったら体が壊れていて、気づいたら入院していた」。
2人の当事者の話を聞いた平野氏は「2人でも1人でも、基本的に働きながら育児をするということに相当無理がある。要は専業主婦が家にいて、例えばそれを祖母が手伝ってくれてやっと回っているぐらいだったものを『(夫婦)両方働け、両方育児しろ』では、親はパンクする。どんな楽しいことでも拘束されたらつらくなる。ゲームの前に張り付けられて、寝ずにやっていろと言われたら、そのうち嫌になる。それと同じで育児にずっと縛り付けられる環境を、容易に作っていることにすごく大きな問題がある」と述べた。
■育児のうつ、どう対策すべきか
