佐藤康光九段
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 ただ、徐々に先手の攻めがうまく伸び、60手を過ぎたあたりではABEMAの「SHOGI AI」では先手の勝率60%に。その後、粘り強さに定評がある斎藤九段からの激しい反撃を受けるものの、懐の深さを見せてぎりぎりのところで詰み筋を回避。詰将棋の達人としても知られる斎藤八段からのプレッシャーを跳ね除け、冷や汗をたらしながらも勝ち切った。

 エンディングシーンで、佐藤九段は予選6勝1敗という好成績について聞かれると「前回、あと一歩のところで予選落ちして、その時は全く貢献できていなかった。今期は頑張りたいなと思っていたので、期待に応えられていれば」と目尻を下げた。また将棋の内容については「運がよかった将棋が何局かあって、拾わせてもらったが、いい自信になりました」と語った。

 すると、オープンニングシーンで語っていた「関西弁を忘れている」というコメントの振り返りに。チームとして戦う中で、関西弁を取り戻したかと聞かれたが「いやー」と苦笑いした後「『余裕ないですわー』って言った方がいいんですかね」と、ぎこちない京都弁で切り返すユーモアも。「関西弁はかなり忘れてしまって(思い出す)余裕はなかったです」と、戦うことに必死でそれどころではなかったと笑って明かしていた。この反応にはファンから「関西弁を忘れたのかw」「かわいい」「忘れるとかあるのか」「エセ関西弁すらたどたどしいw」と笑いが起きていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
 

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