――過去の歌姫オーディション受賞者は、演技と歌唱を一緒に担当するパターンでしたが、今回は違うかもしれないですよね。
鈴木:私が知らないだけかもしれないですけれど、歌手一本なのかお芝居もありきなのかで、自分がどこまで隣に居てあげられて迎え入れてあげられるのかが変わってくるので、そこがわからないことがドキドキでもあり、そわそわしている感じですね。
――オーディションに参加しようと思っている方の参考にもなればと思いまして、お2人が実際にオーディションを受けた時の心構えや意識した点について伺えますか?
中島:まず準備と言いますか、シンプルに興味から入ったのですが、私はオーディションを受けるまで「マクロス」シリーズ自体に触れたことがなかったので、劇場版の『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を見たり、先輩方の歌を聴いたり。勉強もかねて作品に触れていくうちに、どんどんハマっていきました。
オーディションで受かるための意識ですが……13歳から芸能事務所に入っていたのですが、5年間まったく作品のオーディションに受かることなく過ごしてきて、高校2年生になって芸能のお仕事はキリの良いところで辞めようと思っていたところに、マネージャーから最後に受けてほしいと言われたのが、「Victor Vocal & Voice Audition」だったんです。
――もう最後だからやれることはやっておこうという心境だったのでしょうか?
中島:そうですね。それまで受かった経験がないので、受かるはずがないというところからのスタートでした(笑)。適当にやるっていう意味ではなく、もしかしてこれが人に歌を聴いてもらえる最後のチャンスかもしれないっていうふうに捉えて、だったら楽しまないともったいないかなと思い、全く気負わなかった記憶があります。
――鈴木さんはいかがでしょうか?
鈴木:私はもともと声優になりたくて、歌姫オーディションを受けて合格するまでの間に1年間だけ愛知から東京の養成所に通っていました。そのときの恩師から「緊張を楽しめ」ということと「自分の武器をひとつ見つけなさい」ということを教えていただいたんです。
特別な準備は特にしていなかったのですが、緊張を楽しみながら「自分の武器ってなんだろう? 印象に残る笑顔かな?」と考えて受けた結果、フレイアという女の子とのご縁があったのですが、個性を見つけて「私はこうです!」という武器がひとつあると、それがもしかしたら生まれてくるキャラクターの何かと繋がる部分があるのかなと思います。
――まさに巡り合わせというものでしょうか。
鈴木:今回の歌姫オーディションでは何人の歌姫が決まるのかまだわかりませんが、そういうことは大事な要素の1つだったかなと思います。
未来の歌姫へのメッセージ