闘病時と現在の優衣さん
「中学生ながらに考えていたのは、将来子どもを授かりたいって自分が思ったとしたら、代理母出産か養子をとるという選択肢があって。代理母出産に関してはまず日本で認められていなくて、海外に行ったとしても高額な費用がかかる。見知らぬ人に代理母としての責任を負わせていいのかっていうのと、やはりそれを近くで見てない自分も不安になっちゃうと思って『とても現実的ではないな』と感じたので。その時は母も私も自分でお腹の中で育てて妊娠することはできないんだなって思ってました」
そんな中、優衣さんに吉報が。先日、慶應義塾大学病院では子宮移植の臨床研究計画が承認されたのだ。子宮移植が可能になれば、諦めた夢を叶えられるかもしれないと優衣さんは期待を寄せている。
「生まれつき子宮がない方だったり、私のように子宮摘出を余儀なくされた方にとっては、とても嬉しいことだと素直に感じて、将来パートナーができた時に、幸せが増える選択肢があればいいなと思っています」
一方で、高校2年生の時に先天的に子宮がないロキタンスキー症候群の診断を受けた山本桜子さん(仮名)は、子宮移植についてこう語った。
「私は選択肢が1つ増えるっていう意味ではすごく嬉しいですし、これが希望になるんだろうなとは思いますね。私自身は子どもをあまり望んでいないので、パートナーと話してどうする?と、2人で答えが出てから考えたいなと思います。母は子宮移植をしてもいいと言っていますが、子宮を提供する側にも、もちろん提供してもらう側にも高いリスクがあるので、私はあまり希望していないですね」
さらに、弁護士の佐藤みのり氏は子宮移植について以下のように述べた。
「医療の技術が進歩するために、こうした臨床研究の承認ってすごく大事なことだと思います。あとはやはり、臨床研究の先にいる、子どもをこれから産む人たちにとって、子宮のない女性の選択肢が1つ増えていく。それは彼女たちにとって幸福追求権にも資するものだと思いますし、非常に意味のあることだとは思います。生まれてきた子どもを守るという視点も非常に重要だと思います。プライバシーの問題など色々あると思うので、まずは子どもも守る。臨床研究に協力した人たちも守る。その守る体制を整えた上で進めていくというのが大事だなと思います」
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