アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第22話では、スレッタ・マーキュリー(CV:市ノ瀬加那)とグエル・ジェターク(CV:阿座上洋平)によるフェンシングでの一騎打ちが繰り広げられる。その構図や演出は、1979年放送のアニメ「機動戦士ガンダム」の最終決戦におけるアムロ・レイとシャア・アズナブルの因縁の対決を思わせる明確なオマージュだった。
【映像】スレッタvsグエルのフェンシング決闘(7分16秒ごろ~)
アスティカシア高等専門学園では、力の証明手段としてモビルスーツ同士での決闘が行われてきた。この決闘によって地位や名誉、人間関係が決定されてきたのだ。第22話ではスレッタがミオリネ・レンブラン(CV:Lynn)と会うためにグエルと決闘することになる。しかし、このとき行われたのはモビルスーツでの決闘ではなく、生身でのフェンシング対決だった。
そこで目を引いたのが、2人が身にまとっていたフェンシング防具の色だった。スレッタは白、グエルは赤の装い。これはまさに、ア・バオア・クーでの最終決戦時のアムロ(白)とシャア(赤)を彷彿させるカラーリングであり、その時点で往年のファンにとってはただの決闘ではないことを察せられる演出となっていた。
さらに象徴的だったのが、スレッタが勝利を決定づける一撃を放った直後のシーンだ。倒れたグエルに対して、スレッタが剣を突き上げるように構えるその姿は、まさに「機動戦士ガンダム」でアムロが片腕を失ったガンダムで最後の一矢を放ったあの名シーンの再現そのものだった。
オマージュで描かれたスレッタとグエルの交錯日本語
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