■偽ブランド品輸入差し止め過去最多!「円安」と「Dupeカルチャー」が影響か
財務省発表によると、偽ブランド品などの輸入差し止め件数が過去最多を更新した。この深刻な状況について、ダイヤモンド・ライフ副編集長の神庭亮介氏は、複数の要因が絡み合っていると分析する。
神庭氏は「中国・ベトナム・マレーシアなど偽造品のグローバルな供給網が広がっている。フリマアプリやECサイトなどで、消費者が偽造品を手にしやすい状況も問題だ。もう1つの背景として、円安や格差拡大の影響も考えられる。ブランド品の高騰で一部の日本人が『偽物でもいいや』と偽造品に手を出す一方で、中国の富裕層は日本なら正規品が安く買えるからとブランド品目当てに来日している。非常に皮肉な事態だ」と述べた。
また神庭氏はZ世代の間で流行する「Dupe(デュープ)」と呼ばれるカルチャーについて解説。「Dupeというのは『複製』という意味。高級ブランドには手が届かないけど、よく似た商品で安くコーディネートして、代替品的に『ジェネリック高級ブランド』を再現したりする。『よく似ている』レベルならまだいいが、コピー商品や海賊版までいくと不健全だなと思う。TikTokでもハッシュタグになるぐらい流行っている」と警鐘を鳴らす。
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