■フリマ市場で続く“いたちごっこ”、対策は追いつくか?
フリマアプリ市場の拡大は、偽造品流通リスクも高めている。偽造品対策に取り組む権利者団体「ユニオン・デ・ファブリカン」(1980年設立、海外ブランド70社以上加盟)への偽造品の削除依頼は年々増加し、2024年には100万件近くに達した。流通の場を提供するプラットフォーム各社においても、自主的な対策の強化が喫緊の課題となっている。
プラットフォーム側も鑑定機能導入などの対策を講じてはいるものの、神庭氏は「本音では取引が増えてくれればいいと考えているのか、プラットフォーム側の腰が重い印象がある。ブランドからの削除要請に対して、より素早い対応が望まれる」と語った。取引量の増加を優先したいプラットフォーム側の本音や、削除依頼への対応に対するブランド側の不安は根強い。
■「知らなかった」は通用しない?偽ブランド品転売、思わぬ法的リスク
