大量パブコメはAI活用で解決できる？
大量投稿されたパブリックコメントの仕分け問題について、浅尾環境大臣は「いただいた意見なので職員はすべての意見に目を通す必要がある」と話している。一方、柏村氏は、この意見の仕分けにAIを活用することを推奨している。
「大臣は、職員がすべての意見に目を通す必要があるとおっしゃっているが、人間が100％正しいということには私は懐疑的だ。ヒューマンエラーも起こる上に、人間は食事と睡眠で動く生命体であり、何時間も見ていたら疲れて間違える。電気とコンピューターで動くAIはその精度をどんどん高めていく。意見を仕分けするような作業にはすごく有効な手段だと見ている」
AIによる仕分けについては「専門家の意見も見過ごされる可能性もある」（岡野研究員）なども指摘されている。AIが誤った判断をするリスクもある中、行政で活用することについて社会は許容できるのだろうか。
「長らく意見は人間が読んで仕分けするという文化であり、それを変えていくというのは時間がかかる。しかし、人間が最終チェックはするものの、仕分けのところはAIを入れる、などできるところからやるしかない。人口減社会で、行政の職員もどんどん減っている。AIの活用が進めば、10年後には『昔は人間が仕分けしていたらしい』と思い出話になる日が来るのではないか」
（『ABEMAヒルズ』より）
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