デジタル性暴力に対する相談支援を行う、「ぱっぷす」の金尻カズナ氏は、「今日だけでも7〜8件。性的な画像や動画で脅されているという相談は圧倒的に多い」と話す。「金品を渡さないと性的な画像を拡散する」といった脅しが続出し、「『社会的地位が奪われるんじゃないか』『就職先に知られたらどうしよう』と恐怖を感じる人がいる」。

 ぱっぷすに寄せられた性的搾取・デジタル性暴力被害の相談人数は、2017年の142件から年々増加し、2024年は3474件になった。「そのことによって命を絶たれる人も今後出てくる可能性がある。何らかの救済策を用意しておくことが重要ではないか」(金尻氏)。

 では、ディープフェイクポルノは、いったいどんな人物が作成しているのか。金尻氏は「同級生と思われる人が作ったのではないかという事例もあり、被害の低年齢化も問題としてある」と背景を説明する。永守氏も「卒業アルバムをこのまま続けていいのかなと感じる」と話す。

卒業アルバムの処分に注意
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