卒業アルバムは管理もそうだが、処分にも注意が必要な時代。家庭ゴミでは置き場から盗まれる可能性がある。表紙はハードカバーで、製本されているため、家庭用シュレッダーにかけるのも一苦労だ。
古紙リサイクル会社「奥富興産」の奥富宏幸専務は「個人情報が含まれているリスクがあると思われるものは、専門業者に依頼して処分することが大事だ」と指摘する。テレワークの普及で、自宅で管理していた書類を処分依頼する人が増加し、個人で不要になった卒業アルバムなどを処分する人も増えたという。そのため「町のゴミを捨てる置き場にふらっと来て、持ち去ってしまうような業者もいて、それをまた売買してしまったり、どうしてもそういうニーズがある」そうだ。
どうすれば悪用されずに卒業アルバムを処分できるのか。「(業者での処理の場合)即時、最短1日でスピード処理できる。切った紙をすぐ大きいプレス機で圧縮処理し、製紙工場に翌日か翌々日に持っていく。漏えいリスクも極力低くしている。個人情報を自分で廃棄まで管理することが責任(だと感じて)『ちゃんと処理されるのを見届けたい』というニーズは年々高まっている」(奥富氏)。
ディープフェイクポルノ、法整備の重要性
