しかしここでアクシデント。ブレイク直後、瑠久の右後ろ回し蹴りが側頭部を直撃し、蓮實はダウン。すでにダメージが蓄積し、ふらつきながら立ち上がる蓮實だったが、試合再開直後にクリンチの体勢から左のパンチをもらい、腰を落とす。さらにその直後、瑠久が押さえ込むようにして膝蹴りを顔面に打ち込み、追加のダウンを奪う。
この場面について試合は中断して検証へ。解説の石川直生は「流れの中の攻撃に見える」と語り、卜部も「抑えて膝は反則だと思いますが、今のは違う」と見解を述べた。石川は「見え方的に蓮實が崩れたところに(膝が入った)」と指摘し、卜部も「(頭を)抑えてないですよね」と続けるなど、ルール解釈について議論が交わされる。
ファンの間でも「有効打だよ」「(蓮實の)タックルやん」「手を添えただけ」「アウトだろ」と意見は真っ二つに分かれたが、この行為はK-1ルールにおいて反則と見なされ、瑠久に減点1のイエローカードが提示される波乱の展開となる。
そんな展開の中、試合再開と同時に劇的なKO決着が訪れる。瑠久は再び右後ろ回し蹴りを一閃。顔面を捉えると、蓮實はマットに両手をついて崩れ落ち、レフェリーが即刻試合を止めた。
反則裁定に意見が分かれる中、そんな声をかき消すように見事なKOで応えた瑠久。徹底的に後ろ回し蹴りにこだわった勝利に、ファンからは「速攻で終わった」「素晴らしい」「すげえ」と驚きと称賛の声が上がった一方、「これはひどい」「もう無理な状態だったか…」など蓮實に対する同情の声、さらに「しっかりグローブを合わせてからの回し蹴り」といった擁護の声も寄せられた。
深刻なダメージを負った蓮實に対し、瑠久は間髪入れず後ろ回し蹴りを決め、それが決定打となった点について石川は「蓮實選手KO負けが続いていて、年齢的な問題もある。今日の試合も3回くらいダウンしたことになるので、心配です」と本音を漏らしていた。
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