車椅子に乗るsakiさん(21)には、両足がない。「確実に死ねる方法をどうしても見つけたくて。最終的には電車に飛び込んでしまった」。今から5年前の高校1年生の時に自殺を図ったからだ。
きっかけは家庭環境で、両親それぞれから愚痴を聞かされていたこと。「自分でもどうしていいかわからないというか。それが嫌だったというか、苦しかった」。家族とのすれ違いから「自分は愛されていない」と孤独を感じ、中学時代から過呼吸に悩まされてきたという。
看護師を夢見て、看護科のある高校に進学するも、環境の変化によるストレスで「うつ病」に。学校にも伝えていたが、「先生に『あと何回休むと留年するよ』という言葉を何度もかけられて。やっぱり理解してもらえないんだと、悔しくて悲しくて。もうどうにもできない、こんなことになるなら生きていたくないという思いだった」。
家庭での孤独、学校生活のストレス、そして理解してもらえない現実。いくつもの要因が重なり、彼女を死に向かわせた。
■生きる希望になったのは、原因だったはずの「家族」■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見