■24時間営業取りやめ、すき家の再発防止策
すき家は、全国に約1970店舗を構える大型チェーン。1月の異物混入時は公式サイトで公表、謝罪していたが、3月にも起きたことで一部を除く全店の一斉休業を決定した。1月に起きたネズミの混入について、すき家の運営会社は「ウォークイン冷蔵庫に保存していた具材を入れていた味噌汁の椀内に混入した可能性が高い」とし、冷蔵庫が一部破損してそこから侵入したり、従業員が目視確認を行わなかった可能性もあるとした。番組の取材に対しても、異物混入が立て続いた原因について「外部要因や店内環境、従業員のオペレーションなど、事案ごとに要因が異なり一概には断定できないが、すき家の管理体制に課題があったと認識」と回答した。
3日に発表した新たな対策としては、一部を除く全店で24時間営業を取りやめ、毎日午前3時から4時までを休止、営業中に実施しづらい部分の清掃などを行うという。また老朽化が進む店舗の計画改装、さらに害虫・害獣が侵入、生息しづらく、清掃作業を行いやすいように厨房の設計も見直すとしている。
保健所の元監視員で、飲食現場で30年以上にわたり食品衛生管理に携わる赤松靖生氏は「危機管理は事前対策と事故対応に分かれる。事前対策は事故が起こらないように対策する、事故対応は事故が発生した時に原因究明、被害拡大防止などを迅速に行うもの。今回は事故が起こった店舗について、事後対応をしっかりした。そして事前対策として、今回すき家は、全店舗一斉(休業)で『今回と同じような事故は絶対に起こさないぞ』という決意の表れかなと考えている。消費者への約束という面でも、全店一斉にチェックしたというのは評価できると思う」と述べた。
■異物混入の経路は4つ
