■客がSNSで拡散する時代とどう向き合うか
今回の異物混入騒動は、SNSへの投稿をきっかけに拡散したもの。これ以外にも、客がSNSで迷惑動画を投稿したケースも見られ、食を提供する店側と、客との関係が難しくもなっている。EXITのりんたろー。は「(異物は)今までも入っていたと思うが、SNSによって可視化し始めた。その問題は本社だったり、保健所だったりとか、そっちに持っていくべき。SNSに持っていくと、また違う嫌な思いをする人がいるし、あげた人にも矛先が向く。バズるとか不純な動機が見えたら、そこで裁かれる」と疑問を呈した。
赤松氏も、この風潮には危惧をする。「写真ひとつで社会問題になるような時代になった。消費者のみなさんが、SNSをどう使うのか、ポイントの1つは事実と感情の使い分けだ。事実については誰が見ても変わらないが、感情や推測については人によって全然違う。感情や憶測だけが一人歩きして、あたかもそれが事実と思い込んでしまう危険性がある。事実は何かということを見極める能力を、消費者力としてつけていただきたい」。
4日から再出発したすき家。客からどういった反応が出るか注目されるところだが、赤松氏は、異物混入はすき家に限った話ではなく、飲食業全体の課題だと呼びかけた。「(混入を)100%なくすのは難しいかなと思うが、100%になるべく近づけるように努力していくところが重要だ。今回の事例をはじめ、異物混入の事例はたくさんニュースに出ているので、それを反面教師として、同じような事例が起こらないように努力していく、意識してオペレーションしていくことが重要だ」。
(『ABEMA Prime』より)


