同じ姿勢で、同じ思考。これも兄弟弟子ならでは?日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 2025」の準決勝第1試合、関東B 対 中国・四国が4月5日に放送された。両チームの譲らない戦いは、最終第9局までもつれ込んだが、これを見ていた中国・四国の菅井竜也八段(32)と藤本渚六段(19)が、膝を抱えるようなポーズ。“完全一致”した姿にファンから「兄弟でおなじ座りかたしてる」「体育座り」といった反響が寄せられた。
決勝進出をかけた試合は、ステージ1では関東Bが2人残り、中部・四国が3人残り。ステージ2では関東Bが踏ん張り、4勝4敗のタイで最終局にたどり着いた。対戦したのは関東Bが監督代行の永瀬拓矢九段(32)、中国・四国が監督の山崎隆之九段(44)という“監督対決”。決着をつけるにふさわしいカードになった。
山崎九段の先手番から始まった一局は相掛かりに。両者ともに深く研究している戦型だけに、序盤から目が離せない展開になったが、39手目に山崎九段が▲1六歩と突いた場面から、菅井八段がその先の指し手を予想し始めた。「▲1六歩、▲1五歩と突いて、▲9七角ってやるかなあ」。この声に応じるように、山崎八段は41手目に▲1五歩とさらに突いて、これを永瀬九段が△同歩。さらに山崎八段は▲9七角とし、まさに菅井八段の読み通りに進めた。
兄弟弟子が同じ姿勢で…
