【写真・画像】「ガラが悪いトラック業界を逆転させたい」平均年齢29歳の運送会社 “TikTokで全力ダンス”常識を変えた60歳の社長 1枚目
【映像】60歳社長がTikTokで全力ダンス(実際の動画)
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 三重県亀山市の「カワキタエクスプレス」は創業は1989年で、社員数は34人。真っ赤なトラック28台を保有する運送会社だ。離職率が33%と言われる運送業界で、カワキタエクスプレスの離職率はわずか5%だ。

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 社員は「自分はまだ(入社)4カ月。22歳だが、自由度もあって楽しい」と語る。従業員の平均年齢は29歳で、運送業の平均年齢48歳からすると、非常に若い。その秘密は、求人方法にあった。入社1年目の社員は「ホームページ見て、そこからインスタやTikTokに飛んで、『楽しそうだなぁ』」と志望動機を振り返る。

 TikTokに上げた求人動画では、川北辰美社長(60)がみずから踊っている。その成果を「この業界が求人に困っているのは皆さんご存じだ。それの効果がありそうな話を聞いて。東京や九州、大阪とかから(応募が)あった」と語る。採用後、いかに社員を定着させるか、様々な取り組みを行っている。

 川北社長は24歳の時、たった1人、軽トラ1台で起業した。当時はバブル期で仕事はあったが、業界特有の体質に疑問が芽生える。「ガラ悪いのが多いし、車の運転でも(クラクションを)鳴らされたり、あおられたり、怖かったり。『運転が荒っぽい』とか、全部逆転したら、この業界すごく面白いのではないか」と業界改革を志した。

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