将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負第1局が4月9日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われている。ABEMAの中継には、新聞解説を務める佐々木勇気八段(30)が出演。前日に行われた対局場検分見ていたという「かなりマニアックな話」を展開し、ファンの興味を引いていた。
佐々木八段は、前期の竜王戦七番勝負で藤井七冠に初挑戦。2勝4敗で退けられたものの、両者が繰り広げた名勝負はファンの心にしっかりと刻まれている。本局では新聞解説を担当。同じく解説担当の近藤誠也八段(28)とともに中継に出演した。
話題は前日に行われた対局場検分でのエピソードに。近藤八段は「藤井名人はいつも通り。挑戦者の永瀬九段は、飲み物の要望などを出していましたね」とレポートしていた。
すると、佐々木八段が「私は注目していたところがあるんです」とカットイン。「検分では(対局に使う)駒をジャーッと出して何枚か並べるじゃないですか。何の駒を取るのかを見ていたんです。“観る将”的な目線で(笑)」と独特の視点で両者の様子を見守っていたことを明かした。
佐々木八段は「かなりマニアックな話ですけど、藤井名人が先に“王”(名人駒は2枚とも玉将の双玉)を取りますよね。そのあとに永瀬さんが“玉”をとります。藤井さんは左の“金”、永瀬さんも左の“金”でしたね。そのあと藤井さんは何を取ったか覚えてます?」とマシンガントークを展開。近藤八段は、やや困惑した表情で「桂だったんじゃないですか…?」と回答していた。
実際の対局場検分の様子




