■僻地医療の打開策は?

医療用ヘリ
拡大する

 僻地医療の対策については、大きく2つの対策が語られた。一つはオンライン診療などテクノロジーを駆使した対応を増やすもの。もう一つは、そもそも僻地で住み続けることを諦めて集約、つまりコンパクトシティ化を進めるというものだ。

 文筆家・情報キュレーターの佐々木俊尚氏は、強制せずとも人口の自然減によるコンパクトシティ化が進む過渡期であるという前提のもと、多様な対応が必要だと語る。「ある程度、テクノロジーでなんとか改善していくところを狙っていった方がいいのではないか。国境の離島に住んでいる人がいて、そこに人が住んでいないと守れないという状況もある。そこに人がいながら、かつテクノロジーによってマンツーマンの診療ができる仕組みは作れる。インフラに関しても、例えば道路の維持が難しくなったなら、ドローンなどで物を運ぶなど、いろいろな方法がある」。

■集約すれば解消できる?
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