太平洋戦争の終結から、今年で80年となる。先の大戦を振り返り、政府はこれまで節目となる年に、総理大臣による談話を発表してきた。戦後50年となる1995年には、植民地支配と侵略について「心からのおわび」を表明した村山談話が出された。また、戦後70年となる2015年には、安倍晋三元総理が「子や孫、その先の世代の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と表明した。
しかし戦後80年となる今年、石破政権が新たな談話を出すことに懸念を示す声が自民党内から上がっている。稲田朋美衆院議員は「80年談話で付け加えることはない。ここで中途半端な談話を出すことは危険ですらあると感じる」と発言した。
石破茂総理は80年談話の閣議決定を見送る一方、「どうすれば平和というものを築くことができるというのは、過去の検証とともに未来への思いを込めて、我々は考えていきたい」として、太平洋戦争の検証を行い、平和構築のためのメッセージを出したい考えを示している。
戦後50年から10年ごとに発表してきた総理談話を、80年の節目に出すべきか、出すべきでないのか。『ABEMA Prime』では識者とともに考えた。
■「石破総理の『思い出作りのための作文』に使わないで」
