■「次は100年の時に出したらいいかもしれない」
過去の「総理談話」を振り返ると、戦後50年(1995)の村山談話では「植民地支配と侵略」「反省とおわび」が盛り込まれ、アジア諸国との関係改善・和解ムードも起きた。戦後60年(2005)の小泉談話では、村山談話を踏襲するも、靖国問題・反日デモなどで中韓との関係は冷え込んだ。そして、戦後70年(2015)の安倍談話では、子・孫世代に謝罪し続ける宿命を背負わせない姿勢を示した。
日本は戦後、幾度かの“謝罪”を行ってきた。1972年の日中共同声明では、中国国民に対して「責任を痛感」「深い反省」を示し、1993年の河野談話では「女性の名誉・尊厳を傷つけた」「心からお詫びと反省」とした。1998年の日韓共同宣言では「過去の植民地支配に対する痛切な反省と心からのお詫び」に触れ、2010年の菅談話では、日韓併合100年に際し「植民地支配への反省とお詫び」などを示した。
お笑い芸人のカンニング竹山は「そもそも終戦から10年ごとに、時の総理が談話を出してきたならまだ分かるが、節目の50年に初めて出された。社会党の村山総理が出したことに賛否はあるが、謝罪したことも含めて意味はある」と話す。
その上で、「次は100年の時に出したらいいかもしれない」と提案する。「日本人は反省する民族だ。アジアへの加害はある一方で、日本は焼夷弾で大量虐殺され、原爆まで落とされた。それでも『平和でないといけない』と平和教育をしてきた。過去に村山総理が謝り、安倍総理が談話を終わらせるというなら、次の戦後100年でいい」。
(『ABEMA Prime』より)
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