投げ銭歴8年のりゅうたろうさんは、コロナ禍をきっかけにハマり、毎日視聴するようになった。総額は約3000万円。1日の最高額は100万円にもなる。貯金を切り崩して続けていたが、一時期は借金までして投げ銭していた。「最初は推しのライバーの順位を上げてあげるために課金していた。アプリの仕組みとして、大体の課金額がライバーや他のリスナーに見えるため、多額の課金をしたら『お金持ちのすごい人』だとか『社長さん』だとか、ちやほやされるようになった。そうしたら投げない選択ができなくなってしまった」。

 なぜ、そこまで投げ銭を続けたのか。「優越感なり、達成感がついてしまった。周りからちやほやされて、自分が見えなくなった」。現在も投げ銭は続けており「ライバーさんに対しての気持ちで、自分に向いてくれない、向いてほしいというものはあったが、ライバーさんが1位になったりする達成感の方が喜ばしい」と、一時は特定のライバーに対して特別な感情を抱くこともあったが、現在は「推す」ことだけで満足できている。

■ライバー刺殺事件「リスナーが気に入らなかった気持ちはわかる」
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