りゅうたろうさんにも、似たような感情を抱くことはあったが、その手前で踏みとどまれたという自覚がある。「(自分にも)確かにそういう部分はあった。やはりその資産(投げ銭額)に対して、会ってほしいというのもあったが、やはりそれはもう自己責任。ライバーに突き詰めるものではないというところに自分は至った。純粋に推していこうというのに、気持ちが変わった」。

 ライバーとリスナーの関係について、久里浜医療センター・こころのクリニックひだまりの精神科医・西村光太郎氏は、ライバーだけでなくリスナーも承認欲求を満たすために投げ銭をしている側面が大きいと指摘する。「生動画配信に対して投げ銭をする理由というのを調査した。もっとも高いのは『配信内容に満足したから』だが、『配信者の関心を買うため』『配信者に良い反応をしてもらうため』『他の視聴者よりも目立つため』、要は配信者と個人的関係で認められたいもあるし、集団の中で目立ちたいというのもある」。その上で、ライバーとリスナーが“共依存”する関係に歪みが生じると、先の刺殺事件のようなトラブルが起きかねないと警鐘を鳴らしていた。
(『ABEMA Prime』より)
 

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「彼女的な感覚に」投げ銭の代償?ライバー・リスナー 歪な関係
「彼女的な感覚に」投げ銭の代償?ライバー・リスナー 歪な関係
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