投資信託を積み立てるメリットとしては、「長期保有時にリターンが出る。もしくは手数料が安い」ことが挙げられる。しかしプラチナNISAでは「自分が得るリターンは、最終的にコストを引いた金額だ。積み立てるときも、取り崩すときも、コストが低い商品を選ぶ方が理にかなっている。しかし毎月分配型では、手数料も非常に高く、リターンそのものが少なくなってしまう」といったデメリットが生じる。
月々の分配金は、どの程度が相場なのか。「ファンド自体が決めている。証券口座のランキング上位の商品では、分配利回り20%のものもある。1万円投資すると、毎年2000円の配当金が得られる」。
こうした分配型の商品が人気な理由について、永濱氏は「預金をそのまま切り崩して生活するか、残った預金を運用するかの違いで、基本的には一緒だ。ただ、金融機関の現場では、内容を理解した上で『買いたい』というニーズは高い。プラチナNISAを全員がやる必要はなく、やりたい人にとっては、いい制度だ」と語る。
■本当にたんす預金が投資に回る?国民ファーストにする方法は
