【スーパーフォーミュラ】第3戦(決勝・4月19日/モビリティリゾートもてぎ)
連続優勝と絶好調の牧野任祐が魅せた、チームメイト・太田格之進との“容赦なし”の攻防が大きな注目を集めている。
終盤22周目、タイヤ交換により一時2位に後退していた牧野任祐(#6)と、首位を走る太田格之進(#5)がワンツー体制でレースをけん引。3位以下を大きく引き離しながら、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台による直接対決が展開された。
この日、ポールポジションでスタートしていた牧野は、再び首位を狙ってじわじわと差を縮め、0.364秒差に。ヘアピンカーブでOTS(オーバーテイクシステム)を使用し、ダウンヒルストレートで太田に勝負を仕掛ける。
OTSを使用することはなかったものの、決して譲りはしなかった太田は、進路を塞ぐように牧野の前に立ちはだかり、ダウンヒルストレートは死守。その直後の90°コーナーからビクトリーコーナーにかけても、テール・トゥ・ノーズの緊迫した攻防が続く。
そして、勝負はホームストレートで決着する。スタジオ解説・松下信治氏も「伸びが違う!」と声を上げるほどの加速でここまでOTSを切ることなく使用し続けていた牧野が太田とサイドバイサイド。タイヤが接触する場面もあり、ひやっとする場面もあったものの、牧野は1 コーナー/2 コーナーでインを奪い、ついにオーバーテイクに成功した。
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