チェーンの行動は正当なもので、友軍の艦長の息子とはいえ民間人がモビルスーツで敵の巨大モビルアーマーの前にいること自体が異常なことだったため、非難される理由はない。しかし、α・アジールを撃破後、チェーンが「ハサウェイ、大丈夫?」と声をかけると、ハサウェイは逆上してチェーンに攻撃を始めてしまった。
ハサウェイが放ったビームサーベルはリ・ガズィのコックピットを直撃する。そしてチェーンも帰らぬ人となってしまったのだった。ハサウェイは大事な人を失っただけでなく、尊敬する人の大切な人も奪ってしまった。この衝撃的な経験が、彼の心に大きな傷を負わせたのは想像に難くない。
しかし……それから12年後を描いた劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」では、ハサウェイは反地球連邦組織のリーダーになっていた。辛い経験だったとはいえ、まさか元地球連邦軍の英雄の息子が反連邦なんて当時の視聴者は誰も予想できなかっただろう。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。劇場版「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」は1988年3月に公開。劇場オリジナル作品として制作された初のガンダム映画で、「機動戦士ガンダム」から14年後の宇宙世紀0093年が舞台となっている。
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