自動車オークション代行サービスを運営する、メディアトラスト代表取締役の鬼頭宏彰氏は、「新車以上の高い値段で中古車が取引されていると、それを狙って新車で買った客が、『新車の値段以上で中古車オークションで売ってほしい』と。中古車を買いたい業者が、いたずらに高い値段を出して、相場が混乱してしまうことも発生してしまっているのが実情だ」と明かす。
とはいえ、鬼頭氏いわく「それでも欲しいという客がいるのは事実。私自身も車好きの1人なので、相場がいたずらに上がってしまうのは、なかなか接していて歯がゆい部分がある」とのこと。納車を待てず、相場より高い値段で購入する人もいて、それがさらに相場を混乱させていると指摘する。
混乱に拍車をかけているのが、外国人バイヤーの存在だという。アルファードやランクルなどの高級車を買い占め、ロシアや中東で転売する。鬼頭氏は、最近では「ニュージーランドも結構、日本からの輸出先としてニーズが高い」と話す。ニュージーランドには国産自動車メーカーがないため、バイヤーたちが円安の日本に買い付けに来ているという。「日本から中古車が流出してしまう危機感はあるが、円安という流れの影響は大きい」。
長期間の納車待ち、どう待てばいい?
